『家族と育つ家』家づくりのなかで子育て環境について考えたこと①
こんにちは。kicoriの石本です。
私は、kicoriで家を建てたことから家づくりの楽しさに目覚め、小学校の教員から転職をしました。
転職してすぐに子どもを授かり、今は一児の母でもあります。
そんな私が、元教員として、そして母として、家づくりについて考えることをぽつぽつと書いてみたいなと思います。
家づくりは十人十色。
100家族があれば100通りの家づくりがあります。
ですのでこれは「私の家族の家づくり」として「あぁ、こんな考え方もあるか…」と思って読んでいただけると幸いです。
第一回目の今回は、「家づくりのなかで子どもについて考えたこと」についてです。
家づくりについて考えはじめて
私たち夫婦が、一軒家に住みたいと思ったのは結婚してすぐでした。
自然素材の家に住みたい!というのがいちばんに考えたことです。
当時はまだ子どもはおらず、大阪市内のとある駅に近い便利なアパートの1階に住んでいました。
でも、そこで思っていたのは、家を建てるなら便利さよりも縁のなかで住みたいなぁということ。
ふたりともが田舎で育ったこともあり、子育てをするなら自然のなかでと思っていました。
そうは言ってもお互い仕事は続けたいし、まぁ通える範囲で…ということで大阪府内のとある山の中を選びました。
まだ子どもはいなかった
さてさて子どもについてです。
子どもについては、いると楽しいだろうけど、もしかしたらできないかもしれないし
まぁそのときはそのときで、2人で暮らしていくのも良いかなぁと思っていました。
家づくりのときも、将来的に子どもはわからないけど、とりあえず何人かいる…という想定で考えはじめました。
さて、どんな暮らしをかなえたいか
まず、何よりも、かなえたかったのは家族にとって居心地のよい暮らしです。
家づくりがはじまると家をどうするか…を考えがちですが、いちばん大切なことは、『その家でどんな暮らしをしたいのか』だと私は思います。
だって、どれだけ素敵な家を建てようと、その中で冷たく、コミュニケーションの無い家族生活が待っていたのでは意味がないですよね。
こんな暮らしをしたい。だからこんな家。の順番で夫婦で考えていきました。
そのなかで子どもに関わって決めていったことを思い出していきます。
その1。子ども部屋は狭く。
とりあえず…何人子どもを授かるかも未定のため、2部屋に分けられるひとつながりの部屋を作ってもらいました。(授からなければ、本棚をぐるりと置いて図書室にしようとたくらんでいたのですが…残念。)
とにかく一部屋を狭く。
ベッドが置けて少し空間があればよいです。と伝えました。
結果、4畳くらいになりましたが、その分狭く感じすぎないように天井を斜めにし、小屋裏収納につなげています。
狭くしたのは、子どもたちにはできるだけ個室にこもらずに家族のスペースで過ごしてほしいから。
ただ、ひとつながりにすることで、しばらくはきょうだいで散らかしてもよい遊び部屋として自由に使ってくれたらいいなとも思っています。
その2。迷いなくリビング階段。
思春期の子どもとも顔を合わせたければリビング階段。
その知識はあっても、冷暖房効率が悪いのでは…という親のやんわりした反対もあり悩んでいたリビング階段。
「今の家は、昔の家とは違って気密断熱の性能が高いので、基本的には冬は1階に1台、夏は2階に1台のエアコンで家中の冷暖房をまかなう気持ちで大丈夫です。なので、むしろリビング階段に吹き抜けがあるほうが冷暖房の効率はいいですよ。」
という担当さんの言葉で、悩む要素が無くなり、リビング階段1択になりました。
「お子さんのお友だちが遊びにきたときに、リビングを通られるのはちょっと…とおっしゃる方もおられますよ。」というアドバイスを受けて、リビング階段だけど玄関からリビングを横切ることはなく上がれるような位置に決まりました。
合わせて玄関からリビングへの扉も無くしたので、家の中を移動する際、扉の開け閉めをほとんどしなくてすみます。
これが本当に楽!子どもを抱いて、荷物を持っての扉の開け閉めもいりませんし、「開けたら閉めて!」とパートナーに怒ることもありません。
断熱気密の高い家だからこそできることですが、これはとっても満足しています。
…と、書きだすと長くなってきましたので、今回はこのへんで。
続きはまた次回としたいと思います。