高断熱住宅で変わる生活スタイル:これまでの家とは何が違うの?
高断熱住宅の家に住むと、夏は暑くなく、冬は寒くない生活が送れます。
そんな高断熱住宅で、実際に起こっている生活スタイルの変化について、ここでは実際の調査した例を基に紹介したいと思います。
部屋着の変化
高断熱住宅では特に冬においての部屋着の変化が大きいです。
寒く無いので多くの人が薄着になります。
冬なのに屋内でTシャツ短パン姿でいる人も非常に多いです。
また、靴下を履く人も少なく、スリッパも不要になります。
ソファで毛布にくるまって過ごすことも無く、屋内で快活に動き回ることが可能となります。
掃除の変化
高断熱住宅では気密性能が高いため、外部からのホコリの侵入がほぼ無くなります。
基本的には人間が服につけて、外部から運んでくるホコリだけになるので、家の中にホコリが溜まることがかなり少なくなります。テレビの裏側にホコリが溜まることも滅多にありません。
このため、掃除の回数がかなり減ります。
とはいえ、換気扇は24時間稼働していて、この換気扇に付属するフィルターの掃除は新たに行う必要が出てきます。
寝起きの変化
冬でも寒くない効果として、朝の目覚めが良くなります。寒くて「布団の中にくるまっていたい」と思う事も無いので、朝起きて活動しだすまでの時間がスムーズになります。
冬用布団が不要になる
更に冬の就寝中も寒くなくなります。
このため、冬用布団を利用することが殆どなくなります。
念のため、冬用布団を収納に入れていることもあるようですが、圧縮したままずっと利用していないと言うことが殆どです。
毛布などの量が減り、収納場所も少なくすることが可能です。
入浴の変化
冬でも風呂上りが暑いという事が頻繁になります。ですので、脱衣場に扇風機を置く人も多いです。
また、風呂に浸かること自体が減るようで、シャワーのみと言う人も多くなります。
また、冬でもお湯の温度を上げることが無くなるため、光熱費の削減にも繋がります。
洗面、料理での変化
屋内が寒くないことで、洗面や料理の際に使用するお湯の量も減ります。
寧ろ少し冷たい水を求めるようになり、光熱費の削減と共にお湯の過剰使用による手荒れを防ぐことも可能です。
窓を開ける習慣の変化
特に暑い夏が終わり、涼しくなり出したころ、窓を開けて過ごしたくなるものです。
しかし、暑い夏を経験することも無くなるため、「窓を開けて過ごしたい」と思う事も少なくなるようで、実際に窓を開けることが少なくなるようです。
掃き出し窓から出入りをするくらいでしか、窓を開け閉めすることが無いと言う事が多いようです。
ですので、事前にFIX窓(開かない窓)を計画段階で選ぶことも多くなっています。
家の外の音が聞こえなくなる
高断熱住宅では、窓がトリプルガラス(三重ガラス)を使用することがあります。家の外部からの音は殆どが窓ガラスから入って来るため、トリプルガラスになると外の音が殆ど聞こえなくなります。
交通量の多い場所では特に効果的で、自動車の音などが聞こえにくくなります(ただし、トラックなどの道自体を振動させる程の音が出ている場合は、音が中に入ってきます。)
台風の時でも、音が聞こえないため台風が来ていても気づかないことがあるようです。
物干しの変化
冬場でも屋内が暖かく少し乾燥気味になるため、洗濯物をわざわざ外で干す人が減ります。
冬であれば外は寒いし、春は外に干すと花粉がついて、花粉症の人にとっては辛い症状の原因となります。高断熱住宅では換気扇が回っているので、屋外の花粉が中に入って来ることもほとんどなくなります。このため外で干したいと思わなくなるようです。
カビが減る
高断熱住宅では冬場に室温が上がり、暖房についても湿気を発生しないエアコン暖房が基本となるため、乾燥気味になります。
このため、浴室などで発生しやすいカビについては、かなり抑制可能です。
全熱型の熱交換換気扇を利用している場合は、夏においても外部の湿気が屋内に入って来ることが減ります。このため、夏も湿度が低くなり、カビが映えにくくなります。
しかし、カビの世界は特殊でこのような乾燥環境に強い、カビが発生する事例もあるようです。
野菜やミカンは腐りやすい
冬場の10℃代での保管が必要な、野菜や果物は腐りやすくなります。ジャガイモにおいても芽が生えやすくなります。ですので、こういった物は冷蔵庫で保管するか、外部で保管する必要が出てきます。
まとめ
以上のように、高断熱住宅に住むという事はかなりの大きな生活変容が起こります。
良いライフスタイルと思われる点が殆どですが、一部そうでないライフスタイルもあります。
いずれにせよ、新しいライフスタイルを楽しむことがとても重要です。