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冷房や暖房のエアコンつけっぱなしの電気代は?

太田(健康・高断熱住宅専門家) 太田(健康・高断熱住宅専門家)

Contents

    高断熱住宅にすると、暖房はつけっぱなしの方が安くなると言った話があります。
    実際にはどの程度の電気代の差が出来るのでしょうか?

    今回はこの差額について、シミュレーションと言うものを行った結果について見ていきたいと思います。

    シミュレーションでは、G2性能の断熱の住宅を想定します。
    また、間取りは下の図の間取りを使います。これは日本の基準を作るために良く用いられる標準図面と言うものを利用します。

    使用した間取り

    この時の断熱材の種類や窓や玄関ドアの種類は、kicori basicの標準仕様(熱交換換気扇無し)としています。
    建物の周りは特に日射を遮るような建物などは無く、周辺の影響は受けないこととしています。

    エアコンの暖房つけっぱなしの電気代は?

    24時間つけっぱなしの場合は、LDKにあるエアコン1台のみを動かしっぱなしとします。
    間欠運転(不在の時はエアコンを消し、在室時にエアコンを稼働)の場合は、LDK、2階の寝室、子供部屋それぞれのエアコンを利用します。

    温度の設定は20℃としています。

    こちらで計算を実行した場合の暖房費の結果は以下です。

    運転方法暖房費
    間欠運転¥18,060-
    24時間連続運転¥17,174-

    G2性能の住宅の場合、24時間暖房をつけっぱなしにした場合と、間欠運転とした場合では1000円程度の違いしかありませんが、つけっぱなしの方が安いという事になります。

    ただし、温度分布については注意が必要です。
    LDKだけで暖房をする場合、空気の流れが全ての部屋に行き渡るように作られていない限りは十分な温度にはなりません。流れが無い場合、下のように暖房が無い部屋は温度が下がってしまいます。(それでも寒いというほどでは無いのですが。。。)

    空気の流れが上手く設計されていない場合

    このように単純に暖房費を比べることも大切ですが、温度分布がどのようになるのかも事前に検討されていることが重要となります。

    ※シミュレーションはあくまで目安です。実際の暖房費とは異なることがありますので、参考として下さい。

    エアコンの冷房つけっぱなしの電気代は?

    冷房の場合、24時間つけっぱなしの場合と 間欠運転(不在の時はエアコンを消し、在室時にエアコンを稼働)の場合 両方ともLDK、2階の寝室、子供部屋それぞれのエアコンを利用します。

    温度の設定は日中27℃、就寝時は28℃としています。
    冷房の場合は日射のコントロールが重要ですが、今回は窓にカーテンが設置されているのみとします。

    間欠運転では、LDKは朝の7時から夜の9時まで2時間だけ停止時間を作りその時間以外は27℃設定で運転。寝室では、夜の22時から7時まで28℃設定、子供部屋は20時から7時まで28℃設定での運転としました。(在室時に冷房するイメージ)

    こちらで計算を実行した場合の冷房費の結果は以下です。

    運転方法冷房費
    間欠運転¥12,913-
    24時間連続運転¥22,084-

    G2性能の住宅の場合、24時間冷房をつけっぱなしにした場合と、間欠運転とした場合では10000円程度の違いとなります。
    温度分布については運転中の温度分布はどちらも同じようになります。

    この違いが大きいとみるか、小さいとみるかは人によって違いがあるとは思いますが、倍程度の違いがあることを思えば、間欠運転をすることの方が良いように思われます。
    つまり夏場のエアコンの冷房は、在室時のみの冷房運転が光熱費としては良いでしょう。LDKは日中にエアコンを稼働させ、日が暮れたらエアコンを切る。就寝が共なう個室では、就寝時にエアコンを稼働させることとなります。

    冷房時、窓の外側にシェードをする場合としない場合

    つづいて24時間連続運転の場合で、日中は窓の外側にシェードをして窓から直射日光が入らないようにした場合です。

    窓の外側にシェードをすると、光熱費がどの程度変わるでしょうか?

    運転方法窓の日射遮蔽冷房費
    24時間連続運転カーテン¥22,084–
    24時間連続運転窓の外側にシェード¥19,704-

    年間で3000円の差です。夏場に快適に過ごそうと思うと、窓の外側にシェードをすることが重要となりますが、光熱費だけを考えた場合は窓の外側にシェードを付けるかどうかは悩ましいところです。

    とはいえ、直射日光が部屋に入ると不快に感じることが多いため、予算が許せば窓の外側にシェードを設置することをお薦めします。