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高断熱住宅が体に良い理由

太田(健康・高断熱住宅専門家) 太田(健康・高断熱住宅専門家)

Contents

    このブログでは、高断熱住宅で暮らすメリットとして、住んでいる人が健康になるという事や、病気になるリスクが減らせることを紹介してきました。

    <参考>ヒートショックは交通事故よりも怖い!健康安全に暮らせる住宅とは?
    <参考>調査に基づく暖かい家に住むメリット

    今回は、更に最近新たに分かってきた高断熱住宅が如何に体に良いかと言う研究結果についてです。
    ※今回の内容はコチラの結果に基づいています。

    子供の発育について新たに分かった良い部分

    大人の場合、寒い冬であればコタツの中でじっとしている(時代が古い?)と言うイメージがあるのですが、実際、寒い環境で過ごしていると、子供においても同じ現象が起こります。

    とある幼稚園での調査では、冬に寒い状態だった幼稚園の教室を断熱することで、冬でも暖かく過ごせるように改修を行いました。
    この結果、幼稚園にいる間の活動時間が全体で平均12分程度増えたことが判明しました。

    また、冬場に温度が高めで乾燥していない住宅に住んでいる幼稚園児は、温度も湿度も低い住宅に住んでいる幼稚園児に比べて、家の中での活動量が6倍も多く、病欠する割合も4分の1であることが分かったのです。

    このことは、子供でも敏感に寒さの影響を受けていることが分かります。
    更にこれだけ動く量が違うという事は子供の発育にも大きく影響します。

    また、12歳未満の子供を対象にした研究では、リビングの床付近の温度に注目しています。
    リビングの床付近の温度が約16℃を下回る家に住んでいる子供は、それより高い温度に住んでいる子供に比べて、喘息の子供が2倍にも増えます。
    更に湿度についても、寒くて乾燥しすぎる家に住んでいる子供は、40~60%程度の適正な相対湿度に住んでいる家の子供よりもアレルギー性鼻炎が2.5倍も増えます。逆に高湿な家に住んでいる子供は、アトピー性皮膚炎が1.9倍も増えることが判明しています。

    つまり、温度のみに限らず、湿度を適切に保つことも子供を守るためには必要なのです。
    温度と湿度を適正に保つには、空調による管理だけではどうしても不足します。
    例えば、どれだけエアコンを効かそうとしても、床にしっかり断熱が入っていないと、床は冷たくなってしまいます。
    まずは、しっかりとした温度環境にするためには断熱が非常に有効です。
    そして、温度管理がある程度上手くいくと、今度は湿度管理も比較的容易に可能となります。

    <参考>高断熱住宅における乾燥対策は、風邪予防にもなる?

    断熱は家を建てる最初にお金を掛けることが一番安く済みます。後からリフォームするのでは非常にお金が掛かることも合わせて、考える必要があります。

    若々しさを保つことも出来る

    暖かい家にすむことによって、体を動かす機会が増えると、自然と体も若くなっているようです。
    これを分かりやすく調べたのが、MRIを使って脳の状態を調べた研究です。
    これによると、1℃暖かいと平均して2歳程度の脳年齢が若いことが分かりました。
    この研究では、全体で5℃程度の違いがあり、同じ年齢の人でも10歳も脳年齢が違う事が判明しました。これはまさに体を若く保つ秘訣と言えるでしょう。
    また、これは過ごす時間が長くなればなるほど差が顕著になることも分かっています。

    また、15℃で過ごすお年寄り17℃で過ごすお年寄りを比較したところ、暖かい家に住むお年寄りの要介された年齢は80.7歳で、15℃の家では70.7歳であることが分かり、要介護期間が平均して3年も短いことがわかりました。

    20~40代の女性における研究

    同じ室温が20℃でも、床付近の温度が16℃より低い場合17.8℃以上の高い場合
    月経前症候群(PMS)が暖かい家に比べて寒い家は約1.5倍多くなります。
    また、月経痛の症状がある人と無い人を比べた場合、1.86倍も多くなることが判明しています。

    女性の場合は、室温を暖かく保つこと以上に足元も暖めることが重要であることが分かります。
    床を断熱したり、床下エアコンによって足元から温めることの重要性がここからも分かります。

    リモートワークの仕事の効率も上がる!

    G2レベルの断熱性能の良い家では、断熱が殆ど入っていない家に比べて、単純作業、創造的作業どちらもスコアが良くなることが分かっています。

    また、単純作業と創造的作業を比べると、創造的作業の方がよりスコアが開くことも分かっています。
    これも快適な温度状況で生活することの大きなメリットと言えるでしょう。

    生活環境病と言う新たな考え方

    これまで、健康を維持するための目安として生活習慣を正しくすることが予防策として挙げられてきました。喫煙や飲食、運動についてある程度健康維持のために模範的な生活習慣が世の中に示されてきました。

    これまで、この項目の中には人が最も長い時間滞在する住居についての指針がありませんでした。
    しかし住居の状態によって、今回示したような健康に関して様々な違いが生じることが分かり、最近では住宅の生活環境をキチンと暖かい家にすることで、健康寿命を延ばそうと言う考え方が出てきました。

    そして、生活環境が整っていないことによって健康を害することが、「生活環境病」と命名され、住環境を整える事の大切さを示すことが現在行われようとしています。

    このように、生活環境病を未然に防ぐ手段としても高断熱住宅は大きな意味を持っています。
    あなたの新しい家づくりの参考にして下さい。