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『家族と育つ家』家づくりのなかで子育て環境について考えたこと③

石本(kicoriスタッフ) 石本(kicoriスタッフ)

Contents

    学校で働いてきて、親御さんはすごいなぁと思うことばかりでしたが

    自分が親になってみて、改めて、親ってすごい!と思う日々です。

    朝暗いうちに起きて朝ごはんをつくって、自分のしたくをして、子どもを起こして(すんなり起きてくれるわけもなく)、うにゃうにゃ言われながらごはんを食べさせ、着替えさせ、連絡帳を書き、保育園に送り、仕事に行き、働いて、保育園にお迎えに行き、夕食の支度をし、片付け、一緒に遊び、お風呂に入れ、絵本を読み、寝かしつつ洗濯をし、気になれば掃除も…この合間にゴミ捨てや洗剤の補充や名もない家事がどっさり!白目むきます。

    働いておられなくても、お家でお子さんを見られていたら自分の時間なんて皆無の日々かとお察しします…

    賃貸のときは、自然と家に合わせた生活を作っていきますが、せっかく家を建てるなら、少しでも家族の生活が豊かになるような暮らしに寄り添える家にしたいですよね。

    今回はそんな生活の動線について考えてみたいと思います。

    洗濯動線について。

    最近は家事動線のなかでも洗濯動線を言われることがとても多いです。きっとみなさんお忙しい日々を過ごされているんやろうなぁと(勝手に)想像しております。

    お客さんのプランを考えながら、「洗う」→「干す」→「収納」の場所が近いのはとてもうらやましいなぁと思うのですが、うちは「洗う」が1階で独立しており、「干す」→「収納」が2階にあります。

    これは、①お家の面積には限りがあること。②そのなかで、どういう風に家族が生活をするかを考えたこと。によってこうなりました。

    「洗う」が1階に。

    まず、「洗う」が1階。これは、お風呂が1階にあることに付随して決まりました。

    洗濯機だけ2階のサンルーム(洗濯物を干す部屋)に置くという案もあり、最後の最後まで悩んだのですが、残り湯洗濯をすること、お風呂場でちゃちゃっと手洗いしたものを洗濯機に放り込むことを優先しました。夫が野球をすることもあり、泥のついたものを2階まで持ってあがることに抵抗があったこともあります。

    安全に汚れものを持ちあがることができれば、2階にスロップシンク+洗濯機もありだったかなと思っています。

    「干す」を2階にした理由。

    私たち夫婦は共働きなので洗濯をするのは夜になることが多く、天気を気にせずいつでも洗濯物を干しておける環境が必須でした。乾燥機という選択肢もあるのですが、子どもがいると夜は回しにくいかな…など色々悩み室内干しができる部屋をつくることに。

    その代わりバルコニーはメンテナンスが気になることと優先度を考え、無くしました。(お布団を干すときにはあるといいかな、と最近は思っています。)

    また、室内干しとは言え、私は洗濯物を太陽や風にはあてたいので…そうなると、洗濯物が乾きやすい場所…太陽が当たりやすい場所に部屋をつくることになります。その場所がうちの場合は2階だったというのが簡単な理由です。

    お客さんのお家はほぼ乾燥機+除湿器を使いながらちょこっと干しの方が多く、その場合は1階でまとめることも可能かなと思います。 あとは、ミシンなど裁縫をしたかったので広めの場所と収納がほしかったのですが、別で部屋を作るより、洗濯室で一緒にと思い、面積を考えると必然的に2階になったということもあります。1階は和室や家族団らんの場所、土間に面積を割きました。

    私が作ったズボンを履かされ、お気に入りの犬のTシャツが見えなくなったと怒る娘。

    そして「収納」も2階へ。

    そして、干す場所に廊下に繋がる収納をつくりました。お願いをして造作で作っていただいたのですが、干す場所と着替える場所どちらにも繋がる収納です。(語彙力なくてすみません)

    左の棚が収納です。扉は無しでオープンに。しまうのも出すのも楽々です。

    干して畳んで置くと廊下からもその服がとれる…という仕組みなのですが

    うちの場合は2階の寝室で起きると→2階の廊下で着替える→そのまま下へ→顔を洗ったり…という動きがスムーズで気に入っています。

    寝室、個室にもハンガーでかける形の収納があるのですが、こちらも扉無しでオープンに。賃貸のときにはウォークインクローゼットがあったのですが、その扉を一度も閉めたことがなく、なんでこの扉あるんやろう…と思っていたので無くて不便に感じたことは一度もありません。

    ただ、タオルやパジャマなどは脱衣室に収納するため、その洗濯物は乾いたら持って降りる必要があります。やはり土地の面積がもっと広ければ、もしくは洗濯を最優先で考えれば「洗う」→「干す」→「収納」は近いに越したことはないと思います。結局は土地の面積と、どんな暮らしをされたいかの優先度の兼ね合いになってきます。

    暮らしてみて洗濯動線について思うこと。

    うちの場合は「洗う」が1階、「干す」「収納」が2階にあることで、洗った重いものを2階まで持ちあがらないといけないというのがデメリットとして考えられると思います。確かに大変なのですが、基本的に洗濯をするのは夫ということもあり、そんなに苦にはなっていないようです。老後にしんどくなってきた頃には、コンセントで使える小さな乾燥機があったりもしますし、それなりに工夫をしながら生きていけるかなと思っています。

    家族の人数や子どもがいるいない、動物と一緒に暮らしているかどうか…家族の形が違うように、それぞれの家族の「豊かな暮らし」というのは違って当たり前です。洗濯動線を優先して家族の時間を作っていくことも豊かな暮らしをつくるでしょうし、家族でワイワイすごすための部屋を広くとることも、もしくはこもれるような小さな空間を作ることも豊かな暮らしに繋がると思っています。もしかしたら、家事の分担を考えるだけで、豊かな暮らしは実現できるかもしれません。人間だけでなく、機械に頼ったりもして。

    何が正解…というよりも、家族みんなで自分たちの暮らしを考え、楽しく暮らしていくために知恵を絞ることがいちばん大切だと思っています。

    ぜひ、こんな暮らしをしたいね!とたくさん話し合ってみてください。

    私は今の土地でもう一回家づくりをしたとしても、今の間取りにするだろうなと思っています。