高断熱住宅は窓の外側が結露する?!
秋口のある日…
朝5:45。
まだ外が薄暗いなか、目が覚めてふと窓を見ると
「ん?!窓が結露してる?!」
朝夕に寒い日があっても、室内は昼間の熱を保ってくれるため暖かく、寝るときは人の体温で暖まった室温を逃がさないため、みんなで寝ているだけで充分ぬくぬくで、まだ加湿器も暖房も使っていないのに!なぜ!
と思って窓に駆け寄ると…
なんだー。なんと、室内ではなく、外側のガラス面が結露していたんです。
結露って…?
通常の部屋の内側の窓の結露は、外が寒い日に室内の加湿により室内側の湿度が上昇し
窓の性能が低いため、外気によって窓の内側まで冷たくなっているときに
窓の内側の冷えによって相対湿度が上昇し、窓の内側に水滴がつく…というものです。
(※もう少し詳しく知りたい方のために…興味のない方は読み飛ばしてくださいね^^
相対湿度とは、空気の水蒸気含有量を表すもので、空気中の水蒸気量がもうぎりぎりいっぱい水になります…というマックスの量(飽和水蒸気量…って中学生の理科で習いましたよね。)に対して、どれくらいの割合で水分を含んでいるのかということを表すものになります。天気予報で今日の湿度は〇%です。と言っているのはこの相対湿度のことです。相対湿度は温度と強い比例関係にあり、温度が上がれば相対湿度は低くなり、温度が下がっていくと相対湿度も下がっていきます。空気が、もうこれ以上は水分を含めないよーという湿度100%の状態で、空気よりも冷たいものに接すると(上記の場合は室内側のガラスですよね)接触する部分の空気が冷やされることにより、空気中に含むことのできる水蒸気量が少なくなり、飽和して水になり結露に…という仕組みです)
みなさんご存知のように、ぽたぽた室内に水が垂れてカビの原因に…壁の中大丈夫?!と不安になるあれですね。
窓の外側の結露とは…?
それに対して、窓ガラスの外側の結露は、同じく外が寒~い日に窓の外側が冷たくなるものの
窓の性能が高く、冷たい空気で室内側のガラスが冷やされることもなければ、室内側の温度が外に伝わって外側のガラスが暖まるということもなく、外側のガラスは冷たいまま、
窓の外側だけが冷え続け周りの空気よりもガラスの側面が冷たくなってしまった結果、ガラス面に接触した空気の相対湿度が上昇し、窓の外側に水滴が…というものになります。
寒い日の朝、車の外側についている結露や霜のほうがよく目にするかもしれません。あれと同じ現象です。
上記からもわかるように、窓の外側の結露は窓の断熱性能が高いからこそ起こる現象なんです。
あれ?もしかしてこれは窓の結露では…と心配されるお客さまからのご連絡が、秋口になるとぽつぽつあるのですが、外側の結露でしたら、全く問題ありません。
昼間の太陽の日射しや気温の上昇で消えてしまう、朝だけの結露になります。
むしろkicoriの家は断熱性能が高い証!と思って楽しんでいただけたら幸いです。
(ペアガラスの私の家でさえ外側の結露がおこるので、今の標準のシャノンのトリプルサッシ…やっぱりもっといいだろうなぁと思いつつ…)