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G2高断熱住宅における冬の室内温度を調査結果

太田(健康・高断熱住宅専門家) 太田(健康・高断熱住宅専門家)

Contents

    兵庫県淡路市にある、G2性能の高断熱住宅における冬の室内温度の計測結果が出てきました。こちらの建物では、床下エアコンを利用したエアコン1台での空調を実施しており、室内の温度状態がどのようになっていたのかをここで紹介します。

    G2高断熱住宅における室内の温度分布

    家の特徴

    この家の特徴は大きな吹き抜け空間です。この吹き抜け空間があるため1階と2階は仕切られることなく繋がっていて、2階の廊下は吹抜けに解放されていおり、大きな空間となっています。エアコン1台で床下暖房をする場合、この大きな吹抜けはどのように影響するのでしょうか?

    リビングには約20㎡の大きな吹抜け空間があり、2階の廊下は開放されている

    下の写真のようにリビングには大開口があり、普通の窓では冬は寒くなってしまいます。今回この大開口のあるリビングにおいて、エアコン1台でどこまで暖かく出来るのかを確認しています。

    リビングには大開口があり、通常であればとても寒くなる

    また、家の大きさ自体は平均的な戸建て住宅に比べて大きくなっています。50坪程度の延べ床面積であり、吹き抜け空間と合わせると56坪(185㎡)程度の大きさになります。

    エアコンの設定温度と外の気温

    エアコンの設定温度は22℃となっています。よく勘違いされがちですが、エアコンは設定温度が22℃とはいえ、エアコンの吹出口から出てくる温度は40℃以上になります。ですので、設定温度を22℃にしたとしても実際の室温がそれ以上になることは十分にあり得ます。

    また、計測した時刻(20222/2/9 20:30)の外気温は6℃となっており、とても寒い日でした。計測日の前にも寒い日が続いていた状態で計測しています。

    室内の温度分布を熱画像で確認

    室内の温度分布を見てみましょう。熱画像は分かりやすいように上限と下限を固定しています。

    床の温度の分布

    まずは1階のリビングの床の状態です。端の方まで温度が一定であることが分かります。この時の温度は中央付近が26.9℃で、端の方でも26℃です。

    大開口のある壁の温度の分布

    続いて、寒さの懸念された大開口がある側の温度の分布です。窓の部分も含めて温度が均一であることが分かります。壁は先ほどより少し温度が高めの28℃です。

    2階の開放廊下の床温度

    また、開放された2階の廊下の床温度もほぼ一定となっています。ここでも床面温度は27℃程度となっています。

    これらの画像の中では、26℃~28℃の間で温度が一定していることがわかります。
    この温度範囲での2℃の差は、多くの人はその違いを把握することは出来ません(敏感な人は分かりますが。)その程度の温度差にとどまっていることが分かりました。

    また、この時のリビングの室温は、25.1℃であり、2階廊下の室温は26.6℃となっていて、室温よりも周辺の温度の方が高く、非常に快適な空間であることが分かります。

    部屋間の温度差はどのくらい?

    更に詳細な部屋の間の温度差も見ていきましょう。
    暖房を入れていない2階の子供部屋ですが、25℃~26℃を示しており、むしろリビングよりも暖かい状況であったことが分かりました。

    これ以外の部屋についても、特段寒い場所は無くとても快適で、適温な空間であることが分かります。

    さて、これだけ温度差のない快適な空間ですが、1台しか稼働していないエアコンは24時間電源をオフにすることなく動いています。

    この時、電気代はいくらかかってしますのでしょうか?

    その答えは、、、、

    是非お問い合わせの上、ご来社下さい。

    詳細な電気料金についてもお話しすることが可能です。

    また、床下エアコンの詳細な仕組みについて知りたい方は以下の動画を参考にして下さい。
    あなたの住宅でも、快適な空間を実現できます!