あなたは窓を開ける派?高断熱住宅での生活の様子

高断熱住宅に移り住むと、それまでの生活様式とは異なる生活となる部分が多くあります。
これから家を建てて、高断熱住宅に住もうと思う人にとっては、どのように生活が変わっていくのかを知っておくことで、欲しい間取りなどが変わるはずです。
今回は、Heat20という団体が調査した、最新の結果を元に、生活がどのように変わっていくのかをお知らせしていきます。
冷暖房設備の使い方

G2やG3住宅に住むと、冷暖房はつけっぱなしと言う話を聞いたことがあるかもしれません。
しかし、実際にはどの程度の人がつけっぱしにしているのでしょうか?使用されている冷暖房は当然エアコンです。こちらの使用状況について、見ていきます。
暖房の場合
20家族にアンケートを実施した結果、実際につけっぱなしにしていた家庭は、暖房で9家族となっています。その他には朝晩だけという家庭が4家族、殆ど使わない家庭が2家族、寝ている間は消すと言う家族は2家族でした。
冷房の場合
20家族にアンケートを実施した結果、実際につけっぱなしにしていた家庭は、冷房の場合は17家族となっています。この他にも日によって異なると言う家族が1家族、寝るときに消すという家族が1家族でした。
夏と冬の違い
高断熱住宅なので、冬場の寒さについては殆ど感じなくなる家族まで現れてきます。また、1日中つけっぱなしという家族も夏に比べると少ないことがわかりました。冬は特に寝ている間は消しているという家庭が多いことがわかります。
冬に比べると夏は夜もつけっぱなしという家族が殆どとなっています。
夏は、湿度の影響で快適な温度から少しでも温度が上がると暑く感じます。
おそらく、これが大きな要因となって、つけっぱなしの家庭が多くなるのだと思われます。
冷房と暖房の開始と終わりの時期
6地域と呼ばれる、大阪や東京などの比較的温暖な地域での冷暖房の開始時期と終わり時期について見ていきます。アンケートでは6家族が回答しています。
暖房の期間
暖房の開始時期はどの家族も11月の中旬となっています。
暖房の開始時期については、一般的な住宅と殆ど変わりがないようです。
冷房の期間
冷房の開始時期は比較的バラバラで、2家族では5月の初旬から、2家族は6月の初旬から、残りの2家族は7月初旬からの使用開始となっています。まだどの家族も10月中旬までの使用していて、9月は当然のように冷房していることになります。感覚的には、高断熱でない暮らしでも同じような状況ではないでしょうか。
加湿器の使用状況
高断熱住宅では、冬は比較的屋内が乾燥気味になります。そこで加湿器の使用状況についても見ていきたいと思います。
20家族中で加湿器を使用している家庭の数は、11家族です。約半数の家庭が加湿器を使用していて、この内9家族が冬場に乾燥感を感じているとの結果です。
また、加湿器を使用していない家族においても9家族中5家族で冬に乾燥感を感じるようです。
加湿器を利用している家族において加湿器の設置場所を確認すると、6家族がリビングのみ、2家族が寝室のみ、1家族がキッチンのみで、他はリビングや子ども部屋などの各部屋に設置しているようです。
<参考>おすすめの加湿器の選び方
夏場のカビの発生状況
近年は日本全国で温暖化による湿度の増加が見られます。
そこで、屋内でのカビの発生状況についての結果です。
18家族中、夏場にカビの発生が確認されたのは9家族です。
カビの発生場所としては、浴室、選択干場となっていて、湿気が籠りやすい場所に発生しているようです。寧ろ、他の9家族ではカビの発生が確認されておらずカビの発生については、少ないほうだと思われます。
洗濯物を干す場所

洗濯物を干す場所についてはどうでしょうか?干す場所によって間取りにも大きく影響するため、どこで干しているのかは、参考になりそうです。
20家族中、外で洗濯物をホスト回答したのは2家族(内、1家族はバルコニー)です。近年、花粉や黄砂の影響で、洗濯物を外に干したがらないというケースが多いようです。
20家族中9家族が脱衣室、3家族がランドリールームです。
この他に、乾燥機のみ、サンルーム、リビング、2階ホール、2階居室、浴室などの場所で干しているようです。
窓の開閉利用
窓の開閉利用についてですが、全ての季節において、ほぼ窓を開けることが無いようで、開けるとしても、特定の窓のみを寝ている間や朝だけなど、時間を決めて最小限の窓を開けて過ごしているようで、その場合でも季節の良い、春や秋に限られるようです。
窓を開ける習慣というのは、めっきり減ってしまっているようです。
換気扇が常に動いていて、温度がある程度快適な建物では窓を開ける必要性がないと感じているのかもしれません。
FIX窓という、開かないまどを利用することも大いに有り得ると思われます。
まとめ
このように高断熱住宅に住むことで、生活様式が変わる部分と、それほど変わりがない部分があるようです。
特に、新築住宅の計画をしている段階では、
・洗濯物を干す場所をどうするのか?
・窓の種類をどうするのか?
・加湿器を置く場所をどうするのか?
と、いった面においては参考になると思われます。