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あなたの土地の発電能力が分かる、ポテンシャルマップとは??

太田(健康・高断熱住宅専門家) 太田(健康・高断熱住宅専門家)

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    2030年に新築住宅は全てZEHにしなければならなくなる予定となっており、そうなると太陽光発電の設置は必須となります。

    折角、導入するのであればなるべくたくさん発電したいと思うのが、普通だと思います。

    今日は、あなたが家を建てようとしている場所での太陽光発電での発電量について知ることが可能なツールを紹介します。

    導入ポテンシャルってなに?

    一時、世間を大いに騒がせましたが、東京都では一足先に住宅への太陽光発電の設置が義務化されました。まだ、全ての住宅と言うわけではありませんが、ハウスメーカーなどの大手企業が扱う戸建て住宅は基本的に太陽光発電の設置が必須です。

    そこで、東京では独自のポテンシャルマップを公開しています。

    <参考>「東京ソーラー屋根台帳」(ポテンシャルマップ)

    ここに記載されている内容を基に解釈すると、各場所における予想される発電量という事です。(実際の発電量を約束するものではない。)

    東京以外の場所のポテンシャルマップは?

    東京が公開しているポテンシャルマップは実際の建物単位で発電量を予測することが可能です。しかし、これは東京限定となっています。

    では、東京以外の場合は知ることが出来ないのでしょうか?

    実は全国版のポテンシャルマップと言うものが存在します。
    それがこちらのサイトです。リーポスと言う名前のツールとなっています。

    再生可能エネルギー情報提供システムREPOS(リーポス)

    こちらのサイトでは、残念ながら建物単位で表示すると言う機能はありません。あくまで小さく分けられた地域ごとになっています。今後、各地域でも出てくることを期待しましょう!!

    東京以外での予測は可能??

    結局、東京以外では予測は不可能なのでしょうか?
    そこで、東京での算出方法を参考に他の地域でも予想が可能かを考えています。

    <参考>ポテンシャルのシミュレーション方法

    東京でのシミュレーションでは、設置可能システム容量を以下のように算出しているようです。

    EPY = P × HAY × KPY × 1/GS × a

    EPY : 年間予測発電量 [kWh/年]
    P  : 設置可能システム容量(推定) [kW]
    HAY : 年間予測日射量 [kWh/(m2・年)]
    KPY : 総合設計係数。値は0.85とする
    Gs : 標準試験条件における日射強度 [kW/m2]。値は1とする
    a : 補正係数。値は1とする。

    ややこしいとは思いますが、実は非常に単純に予想されています。
    結局、年間予測日射量 [kWh/(m2・年)]の違いで予測しているようです。

    で、あれば他の地位でも年間予測日射量 [kWh/(m2・年)]が分かれば、他の場所との比較が可能です。

    で、この日射量の算出は、東京ではArcGisと言う専用のシミュレーションソフトで算出しているようです。これを一般の人が使うのは現実的ではありません。

    では、この代用品はあるでしょうか?
    実はあります。NEDOと言うことろが出している日射量データベースというものです。東京ほどの細かい場所での検討を行う事はできませんが、その地域が日射が多いか少ないかを把握する位のことは可能です。

    <参考>NEDO日射量データベース閲覧システム 日射量マップ

    このマップの凄いと所は、最適な傾斜角での日射量を教えてくれるところです。


    最初、開いた状態では「全天日射量」と言って、平地での日射量が表示されます太陽光発電を平地に置くと発電量が減ってしまうため、あまり平地に置くことはありません
    そこで、サイト左上にある、最適傾斜角日射量に合わせてみると、

    最適な角度に設置した場合の日射量が表示されました。
    最適な角度は緯度によって多少変わりますが、通常40度です。
    ですので、この角度で設置した場合の違いがこのマップでは示されています。

    例えば、大阪だと大阪湾に近い方が発電量が多いようです。4.6kwh/㎡程度でしょう。
    また、淡路島は全体的に発電量が多くなっています。こちらも4.6kwh/㎡程度ですね。
    それに比べて内陸に向かうと、4.4~4.5kwh/㎡程度といったところです。
    同じ大阪でも2%程の違いがありそうです。太陽光発電による現金計算では30年で200万程度という試算があります。ですので、2%の違いであれば4万円程度の違いと言えそうです。

    東北や北陸は発電量が小さいようです。大体3.8kwh/㎡と言ったところです。

    東京のように、建物単位での発電量が分かるわけではありませんが、土地選びの参考にしてもらえたらと思います。