【まとめ】エアコンがベストな選択である理由について
これまで、こちらのブログでは暖房や冷房に使用する機器はエアコン一択であることをお伝えしてきました。エアコンはかなり省エネな器機で、1台で冷房と暖房両方をこなせることから、非常に高性能な冷暖房機器です。今回は、エアコンのが何故ベストな選択となるのかを改めて今までの話を纏める形でお知らせしたいと思います。
エアコンの選択について
暖房においてエアコンがベストな選択肢である理由
まずは、暖房としてエアコンがベストな選択肢である理由は、とてもシンプルな話なのですが、光熱費が最も安いからです。詳細な計算方法などについては以下で説明しているので、もし知りたい場合は確認してみて下さい。
<参考>暖房機器はどんな器具が最適か?暖房費?最適な温度は何度?
また、別の観点から説明すると、ストーブやファンヒーターのような燃焼系の器具は石油やガスを燃やすと共に大量の水蒸気と二酸化炭素を発生させます。隙間が大量にあり、屋外とツウツウな住宅であればある程度これらの汚染ガスは抜けていきますが、24時間換気の家では1時間に家の中の半分しか空気の入れ替えが発生しません。ですので、そもそも高気密な住宅において燃焼系の暖房機を利用することは健康上の観点からも良くはないのです。
冷房はエアコンと風を送る器機の併用がベスト
一般的な住宅において夏の場合、暖房とは異なり冷房(温度を冷やすこと)が可能な器機はエアコンしかありません。特殊な器機も合わせると、同じエアコンでも様々な種類がありますが、導入コストを考えると、ルームエアコンほぼ一択です。
ルームエアコンは暖房同様に理想的な省エネ機器です。ですので光熱費の面でもルームエアコン一択になります。
また、日本の夏は湿気も多いので、除湿機能も兼ねるエアコンは最適な器機であることは間違いありません。温度だけでなく、湿度もある程度低くしてくれるエアコンは、まさに理想の機器です。
しかし夏場では、同じ家の中で過ごすにしても寝ていたり、座っていたりする時間帯と、料理や掃除などで動き回っている時間帯とでは、暑さの感じ方が変わります。
例えば、1台のルームエアコンだけで家中全体の温度を管理している場合、一部だけ温度を下げたりすることは非常に難しくなります。この場合に役立つのが扇風機です。
<参考>冷房はエアコンのみで十分か?エアコンが効かない理由と扇風機の併用
動いたりしたあとは、体は代謝が上がるため体温が高くなります。いわゆる火照った状態になるのです。
この場合、体温を下げるため、人間は汗をかきます。汗をかくことで体温を下げようとするのですが、汗は蒸発して初めて体温を下げる効果を発揮します。この時に役に立つのが扇風機なのです。
是非ともエアコンと共に活用して下さい。
どんなエアコンを買うべきか?
エアコンの選択方法は、その家の断熱性能に大きく左右されます。その理由については以下のブログに記載しています。しかし、エアコンの選択方法については素人であるあなた自身が決めるよりも、建物の設計者によって決めて貰う方が良いでしょう。
<参考>高断熱住宅に合うエアコンの選び方
エアコンの運転方法について
エアコンはタイマー運転よりも連続運転
エアコンの場合、下手に運転を止めてしまうよりも、ずっと稼働状態にしておく方が光熱費が減る場合があります。これは、エアコンが目標の設定温度に達したら運転を停止し、またある程度目標の温度よりも暑く(あるいは寒く)なれば、温度を感知して再度自動で動き始めるからです。もちろん、1週間以上留守にする場合は別ですが、基本的にはエアコンは常に稼働状態としておくと良いです。
この場合、本当に電気代が安くなるのかどうか心配になるかと思います。
実際に計測した結果を以下に載せてありますので、参考にして下さい。
最近では同じ稼働状態でも、温度設定を時間によってコントロールできる機器も出てきているので、時間によって設定温度を変えられるのであればそれがベストです。
近年よく見られる蒸し暑いのにエアコンが止まる現象
近年、地球の温暖化とともに湿度も年々高くなっています。これは温度の上昇と共に海水面での蒸発量が増えたためとされており、これが原因で最近ではエアコンがまだ除湿しきれていないのに止まってしまう現象が増えています。詳細については、以下で確認してみて下さい。
対策は非常に難しいのですが、省エネ且つ湿度をコントロールする方法で、導入コストも安くできる器機が今後は必要になると考えられます。
エアコンの設定温度は何度にすべきか?
冬場の場合、何度にすべきかの詳細については以下で検討をしています。快適性と省エネの両方に配慮した結果、設定温度は22℃程度がベストです。(実際の室温はこれよりももっと上がります。)
夏場の場合は、先ほども少し触れましたが、「何をしているのか」によってベストな温度が変わります。座ってじっとしている場合と、料理や掃除などで動き回っている場合とでは、体温が違うからでした。
どちらに合わせるべきか、これは家によって違うと思います。ただ、高い温度に設定しておけば省エネの観点からはかなりの光熱費の節約になります。ですので28℃程度に設定しておいて、扇風機やサーキュレーターを併用することがベストと言えそうです。詳細については以下を確認して下さい。